世界と繋がりたいと思い続けていたら、思わぬご縁がやってきた
英語は今も話せません。
海外営業をしたこともありません。
それでも今回、イギリスのドクターが出版された電子書籍の表紙デザインを担当させていただきました。
しかもその頃の私は、
「いつか書籍の表紙をやってみたい」
「世界と繋がる仕事をしてみたい」
そんなことを考えていたところでした。
今回は、その二つの願いが思いがけない形で同時に叶ったお話です。
個展準備中に届いた一本の連絡
この依頼をいただいたのは、ちょうど個展の準備をしていた頃でした。
会場で作品を飾っていた時、姉から連絡が来ました。
姉(@yukishudo)はワーキングホリデーや海外生活を経験し、以前はイギリスのクリニックで勤務していました。
そのクリニックのドクターが電子書籍を出版することになり、
「妹がイラストを描いています」
と紹介してくれたそうです。
連絡をもらった瞬間、鳥肌が立ちました。
世界と繋がりたい。
書籍の表紙もやってみたい。
そう思っていたことが、まさか同時に叶うなんて思っていなかったからです。
人生って本当に面白いな。
そう思ったのを今でも覚えています。
なぜ海外で仕事をしてみたかったのか
海外で活躍したいというより、私はずっと世界をもっと身近に感じたいと思っていました。
姉のワーホリ経験や、自分自身のオーストラリア滞在経験も、そのきっかけの一つです。
ご飯を食べること。笑うこと。誰かを大切に思うこと。
国や言葉が違っても、根っこの部分ではきっと似たものを感じながら生きている。私はそんな気がしています。
だからこそ、いつか世界中の人と何かを作ったり、感覚を共有できたらいいなと思っていました。
今回担当した電子書籍
今回担当させていただいたのは、
『ヒーラーの心が紡ぐ贈りもの 108の詩-静かな癒しへの道しるべ』
英語版
『Gifts of the Healer’s Heart: A Journey of Healing Through the Eyes of a Complementary Healer』
です。
ロンドンを拠点に活動する鍼灸師・ヒーラーであるダペング氏による詩集で、ご自身の歩みの中で生まれた108篇の詩が収められています。
日々の中で感じたことや気づきが、やさしい言葉で綴られています。
また今回の書籍では、姉が翻訳・編集を担当しました。
姉妹で一緒に仕事をするのは初めて。
まさか最初の仕事が海外になるとは思いませんでした。

108の詩を読んで感じたこと
今回のご依頼では、
「空を描いてほしい」
というお話をいただいていました。
そこでまず108の詩を読ませていただき、
読んでいて強く感じたのは、自分の周りにあるものたちへの感謝でした。
空気、樹木、水、太陽、月、音、声、宇宙、友人、家族、生き物。
目に見えるものも、目に見えないものも。
それらが存在してくれていることへの深い安心感。
そして同時に、自分が生まれながらに持っている力やエネルギーを思い出させてくれるような感覚がありました。
もっと自由でいい。
もっと自分を解放していい。
そんな優しい後押しをしてくれる詩集だと感じました。
表紙に込めた想い
そんな感覚を、自分なりの空として表現しました。
108の詩を読んでいると、
心の中に少しずつ光が差し込んでくるような感覚がありました。
肩の力が抜けたり、安心したり、
心に風が吹き抜けるような軽やかさを感じたり。
そんな気持ちになれる表紙にしたいと思いながら描きました。
またタイトル文字も手描きで制作しています。
「書」を感じるような柔らかさと力強さ。静かな美しさ。
そんな空気感を意識しています。
詩を読んで感じた気や流れ、そして心が少し明るくなり、安心できるような感覚を一枚の表紙に込めています。

海外でのお仕事で少し戸惑ったこと
制作そのものについては不思議と不安はなく、
「良いものを作れる」
という気持ちは最初からありました。
ただ、海外の方とのお仕事は初めて。
英語でのやり取りや契約、著作権、報酬の受け取り方など、仕事が決まってから初めて「これってどうしたらいいんだろう?」と思うことがたくさん出てきました。
結果的には無事にお仕事を終えることができましたが、今振り返ると、仕事が来る前に少し準備しておけば、もっと安心してスタートできたと思います。
実際に海外から仕事を受けて分かった「先に準備しておけばよかったこと」は、次の記事にまとめました。
📖 続きはこちら
▶ 海外から仕事を受けて分かった「先に準備しておけばよかったこと」
おわりに
完成した表紙を見たダペング先生からは、
「最高だよ」
と言っていただきました。
ご家族も気に入ってくださったそうです。
その言葉が本当に嬉しかった。
尊敬するダペング先生との出会い。
姉との初めての仕事。
そして、自分が感じたものを形にできたこと。
どれも私にとって大切な経験です。
英語は今も話せません。
それでも今回、イギリスのドクターの書籍に関わることができました。
世界と繋がりたいと思い続けていたら、思っていたよりもずっと自然な形で、その扉は開きました。
この話が好きな方へ
📖 今回制作した書籍
今回、表紙デザインを担当させていただいた書籍です。
日本語版・英語版ともに出版されています。ご興味のある方は、ぜひ実際の書籍もご覧いただけたら嬉しいです。
▶ 書籍の詳細・購入はこちら
Amazonで書籍を見る ↗
🍄nicoの作品を見る
普段は北海道を拠点に、絵画・イラスト・ロゴデザインなどを制作しています。
今回のような表紙デザインをはじめ、これまでの制作実績や一点ものの原画、オーダー制作についてもWebサイトでご紹介しています。
「もう少し作品を見てみたい」
「こんなものをお願いできるかな」
そんなふうに思っていただけたら、気軽にのぞいていただけると嬉しいです。
▶ nicoのWebサイト
nicoのWebサイトを見る ↗