この記事で分かること
・愛猫が皮下リンパ腫と診断されるまでの経緯
・抗がん剤治療を始めるまでに悩んだこと
・抗がん剤治療(約1か月)の経過
・副作用として感じたこと
・2026年7月4日時点での現在の状況
※この記事は2026年7月4日時点での記録です。
この記事は「抗がん剤治療を勧める記事」ではなく、愛猫いちまる(9歳・スコティッシュフォールド)が皮下リンパ腫と診断されてから現在までの経過を記録したものです。
病気の種類や進行具合、体質、治療方針によって経過は大きく異なります。一例として読んでいただけたら幸いです。
また、この記事は今後も経過を更新していく予定です。

この記事を書こうと思った理由
この記事は、今まさに愛猫が皮下リンパ腫と診断され、
「抗がん剤をするべきなのか。」
「副作用はどれくらいあるんだろう。」
「治療を受けた猫ちゃんは、その後どうなったんだろう。」
そんな不安を抱えながら、毎日インターネットで検索している方に向けて書いています。
私自身も診断を受けた日から、毎日のように検索をしていました。
検索しても医学的な説明はたくさん見つかる一方で、
「実際に抗がん剤治療を受けた猫ちゃんが、その後どうなったのか。」
そんな体験談は思っていたより少なく、藁にもすがる思いで一つひとつの記事を読んでいました。
その頃の私は、少しでも希望がほしかったんだと思います。
だから私も、今この瞬間に悩んでいる誰かの参考になればと思い、この記録を公開することにしました。
まだ治療は続いています。これから思い出したことや、その後の経過も少しずつ追記していく予定です。
今回は、2026年7月4日時点での事実を、できるだけそのまま記録します。
皮下リンパ腫が見つかるきっかけになった左後ろ足のしこり
すべての始まりは、本当に小さな違和感でした。
ある日、いちまるの左後ろ足を触っていると、小さなしこりのようなものがあることに気づきました。
いちまるはスコティッシュフォールドです。
以前から、年齢を重ねるとスコティッシュフォールド特有の骨や関節の変化で、こぶのようなものができることがあると聞いていました。そのため、「その症状かな」と思い、一度診てもらおうと考えていました。
ところが、そのしこりは約1週間で目に見えて大きくなってきました。
「これは何か違う。」
そう感じて、病院へ向かいました。

最初は、がんだとは思っていませんでした
病院で診てもらうと、先生も最初は関節液がたまる「ガングリオン」の可能性が高いと考えていました。血液検査、エコー検査、細胞検査を行うことになりました。
しかし、細胞を採るために針を刺そうとした時、思っていたよりもしこりが硬く、
「最悪の場合、がんの可能性もあります。」
と先生から説明を受けました。その言葉を聞いた時は、まだ現実味がありませんでした。
まさか、いちまるが。
そんな気持ちでした。
後日、検査結果は皮下リンパ腫。
先生のお話では、猫のリンパ腫は内臓にできることが多く、いちまるのように皮膚の下にできるタイプは比較的珍しいそうです。
診断を受けた日のこと
いちまるはまだ9歳です。スコティッシュフォールドの平均寿命は13歳前後と聞いていました。
もちろん、生き物にはいつかお別れの日が来ることは分かっています。
でも、それが「今」だとは思っていませんでした。
診断を受けた日は、頭が真っ白になりました。先生から余命のお話を聞いた時、何も考えられなくなりました。
家に帰ると、
いちまるがいつも座る場所。
床を歩く音。
ちゅ〜るを入れている引き出しを開けると聞こえる足音。
今まで当たり前だった日常が、急に特別なものに思えました。検査のため半日病院へ預けているだけなのに、「いちまるがいない家」を何度も想像してしまいました。
考えたくないのに、考えてしまう。涙が止まりませんでした。
抗がん剤をするか、本当に悩みました
先生から提示された治療の選択肢は、
- 抗がん剤治療
- ステロイド治療
- 積極的な治療を行わない
この3つでした。
人間の抗がん剤治療の大変さを知っているので、できれば抗がん剤は打たせたくないという気持ちがありました。
でも一方で、何もしないという選択もできませんでした。
がんが進行していく苦しさと、抗がん剤による副作用の苦しさ。
いったい、どちらがいちまるにとってつらいのだろう。何が正解なのだろう。
その答えは、いくら考えても分かりませんでした。
「一度の抗がん剤で何度も吐いてしまったらどうしよう。」
「体調が悪くなり、治療そのものがトラウマになってしまったらどうしよう。」
そんな不安ばかりが頭の中を巡っていました。
家族でも何度も話し合い、本当にたくさん悩みました。
先生からは、
「1回、2回の抗がん剤では、大きな効果は現れない可能性が高いです。」
とも説明を受けていました。
それでも、何もしないという選択だけはどうしてもできませんでした。
だから、
「もし副作用が強く出るようなら、その時点ですぐにやめよう。」
そう決めて、まずは抗がん剤治療を始めることにしました。
治療を始める前、いちまるの左後ろ足には、
- 約2.5cmのしこりが1つ
- 約1.5cmのしこりが2つ
合計3つのしこりがありました。歩いている後ろ姿を見ても分かるほど大きく、木の節のように盛り上がっていました。
抗がん剤治療を始めました
先生から説明を受けていたとおり、最初の1〜2回で大きな変化が出ることはあまり期待できないとのことでした。
それでも、「まずは始めてみよう」という気持ちで治療を受けることにしました。
治療内容(2026年7月4日時点)
※これは、いちまるが実際に受けている治療内容です。
病気の種類や進行具合、年齢、体質によって治療内容は異なります。
第1週
- ビンクリスチン
- シクロホスファミド
- プレドニゾロン開始
第2週
- ビンクリスチン
第3週
- ビンクリスチン
※白血球の数が少なかったため、予定していた日に投与できず、数日延期してから治療を行いました。
第4週
- ビンクリスチン
- シクロホスファミド
次回(第7週予定)
- ビンクリスチン
- シクロホスファミド
毎日の内服薬
- ステロイド(毎日)
- 吐き気止め(抗がん剤投与後4日間)
シリンジを使い、決まった時間に飲ませています。
主治医の先生によると、いちまるは比較的若い年齢にもかかわらず白血球が下がりやすい体質とのことでした。
そのため、体への負担をできるだけ抑えられるよう考えながら治療を進めてくださいました。
1回目・2回目の抗がん剤
一番心配していたのは、副作用でした。結果として、いちまるは一度も吐くことはありませんでした。
抗がん剤を打った当日は、注射した場所を少し気にしたり、普段ならお昼寝をしている時間なのに落ち着かず、ほとんど眠らなかったりする様子が見られました。
また、ベッドの下など狭い場所へ隠れたがることもありました。
食欲も少し落ち、いつものカリカリだけでは食べませんでした。そのため、ご飯に缶詰を混ぜたり、一度に食べる量を少なくして回数を増やしたりしながら様子を見ました。
翌日も少し元気はありませんでしたが、おやつは食べてくれました。
そして3日目くらいになると、少しずついつものように動き、お昼寝もするようになりました。
2回目の抗がん剤も、ほぼ同じ経過でした。私が一番心配していた嘔吐は、一度もありませんでした。
白血球が減り、予定どおりに治療ができませんでした
治療を始める前、先生から
「抗がん剤の影響で白血球が減り、その日の体調によっては予定どおり治療ができないことがあります。」
と説明を受けていました。
そして実際に、3回目の抗がん剤を予定していた日の血液検査で、白血球の数が少なくなっていました。
その日は抗がん剤を打たず、白血球が回復するまで数日待つことになりました。
最初は「毎週1回、4週間続けて抗がん剤を打つ」と聞いていたので、その予定どおりに進むものだと思っていました。
でも実際は、その日の血液検査や体調を確認しながら、一回一回慎重に治療を進めていくものでした。
主治医の先生によると、いちまるはまだ9歳と比較的若いにもかかわらず、白血球が下がりやすい体質とのことでした。
そのため、体への負担をできるだけ抑えられる抗がん剤を選んでくださっていましたが、それでも「この治療でギリギリ打てるくらいですね」と説明を受けました。
改めて、その子に合わせて治療を考えてくださっていることを実感しました。
3回目の抗がん剤で、はっきりと変化が見えてきました
2回目、3回目と治療を続けるうちに、少しずつ変化が現れました。
診察で先生がしこりを触りながら、
「かなり小さくなっていますね。」
と言ってくださいました。私自身が触っても分かるくらい、しこりは小さくなっていました。
治療前は、歩いている後ろ姿を見るだけでも分かるほど大きく膨らみ、木の節のようになっていたしこりが、見た目ではほとんど気にならないくらいまで小さくなっていました。
その変化を目で見て確認できたことが、本当にうれしかったです。
いちまる自身も少しずつ元気を取り戻していきました。
ご飯をしっかり食べるようになり、調子が悪かった頃は、押し入れの奥など、普段は入らない場所に隠れて寝ていることが多く、
「もしかしたら最期が近いのでは…」
と不安になる日もありました。でも、少しずつリビングで過ごす時間が増え、いつものいちまるの姿が戻ってきました。
その姿を見るたびに、本当に安心したのを覚えています。

4回目の診察で、忘れられない言葉をいただきました
2026年7月3日。
4回目の抗がん剤治療の日。
診察で先生がしこりを丁寧に触診しながら、
「獣医としての判断ですが、がんは消えたと言ってもいいくらいですね。」
そう言ってくださいました。
その瞬間、本当に先生に抱きつきたいくらいうれしかったです。
5月末に皮下リンパ腫と診断され、頭が真っ白になったあの日。
余命のお話を聞き、毎日泣いていたあの日。
あの頃は、この言葉を聞ける日が来るなんて想像もしていませんでした。
もちろん、これで治療が終わるわけではありません。これからは3週間ごとに抗がん剤を行い、その間にも血液検査をして、白血球や腎臓の数値を確認しながら治療を続けていく予定です。
この先どうなるかは、まだ分かりません。だからこそ、このブログでは結果だけではなく、その時その時の事実を記録として残していこうと思っています。
2026年7月4日現在。
診断から約1か月で、主治医から「がんは消えたと言ってもいいくらい」と判断されたこと。
それが、今のいちまるの記録です。
この1か月で、命について考えるようになりました
この1か月で、命について考える時間がとても増えました。
いちまるを診てくださっている主治医の先生は、良いことだけではなく、厳しいこともきちんと伝えてくださる先生です。
だからこそ、私は心から信頼しています。
診察のたびに、不安になる私は、
「寿命は伸びますか。」
そんな質問をしてしまうこともありました。
その時、先生がお話ししてくださった言葉が、とても印象に残っています。
「猫にとっての1か月は、人間が感じる1か月とは同じではありません。」
その言葉を聞いてから、「あとどれくらい一緒にいられるんだろう」と未来ばかりを見るのではなく、「今日をどう過ごすか」を大切にしたいと思うようになりました。
もちろん、一日でも長く一緒にいたい。その気持ちは今も変わりません。
でも今は、朝ごはんを食べてくれることも、鳴き声が聞こえることも、隣にいてくれることも、すべてがかけがえのない時間です。
いつも真っすぐに事実を伝え、その時々のいちまるの状態を第一に考えてくださっている主治医の先生には、本当に感謝しています。
私が救われた記事
診断を受けてから、私は毎日のようにインターネットで検索をしていました。その中で出会ったのが、同じスコティッシュフォールドの「三毛猫りょうまくん」の闘病記です。
実際の経過や治療について書かれたその記事を何度も読み返し、「こういう記録を残してくださる方がいるんだ」と、本当に救われました。
記事の中で紹介されていた豚皮由来のゼラチンも、現在いちまるに取り入れています。どれが良かったのかを一つに決めることはできませんが、抗がん剤治療や毎日のケア、食事など、いろいろなことが重なって今があるのだと思っています。
私自身は、「あの時にできることを一つずつやってよかった」と感じています。
あの記事に出会えたことで、絶望の中に少し希望を持つことができました。
心から感謝しております。
▶ 三毛猫りょうまくんの記事
https://note.com/mikenekoryoma/n/n7bff5336acda
最後に
この記事は、「抗がん剤治療をした方がいい」と伝えるための記事ではありません。
私は、いちまるにとって抗がん剤治療を選んで良かったと思っています。
でも、それはあくまでも、いちまるの場合です。
病気の種類や進行具合、体質、年齢、ご家族の考え方によって、選択はそれぞれ違うと思います。
だからこの記事では、「こうした方がいい」とは書かず、その時その時に起きた事実だけを記録していこうと思っています。
今この瞬間も、大切な家族が皮下リンパ腫やリンパ腫と診断され、不安な気持ちでこの記事を読んでくださっている方がいるかもしれません。もしそうでしたら、この記録が少しでも参考になったり、「同じように悩んだ人がいたんだ」と思っていただけたりしたら、とてもうれしいです。
治療はまだ続きます。これからも、その時点での経過を事実のまま、このブログに記録していきます。
また更新しましたら、読みに来ていただけたらうれしいです。
関連リンク
▶ 三毛猫りょうまくんの闘病記
https://note.com/mikenekoryoma/n/n7bff5336acda
おまけになりますが、いちまるのLINEスタンプも作っています。
気になる方は、こちらからご覧いただけます。
▶ いちまるのLINEスタンプ
https://line.me/S/sticker/32780874
飼い主について
普段は、北海道でイラスト・絵画・ロゴデザインの制作をしています。
作品や制作実績、オンラインショップは、こちらのホームページでご覧いただけます。
▶ nicoのWebサイト
もしご興味がありましたら、ぜひのぞいていただけるとうれしいです。
この記事は経過があり次第、随時更新していきます。
最終更新日:2026年7月4日